2018年秋の市区町村ラリー RALLY U125

10月6?7日
今回の開催で11回目?を迎える、秋の市区町村ナンバーツーリングRALLYU125が行われました。
この市区町村ナンバーツーリングラリーはタイトルの通り、市区町村ナンバーをつけた、排気量125ccまでの原付車両によるツーリング及び競技で、
グルッポの歴史を遡ると2000年11月に行われたのが最初の原付ツーリングであることがわかります。
その模様はこちら
市区町村ナンバーツーリングは回数を重ねるごとにファンが増え、目的地までの走行距離が伸び、日帰りから宿泊へ、やがて限られた原付車両のパワーをフルに使い、山岳地帯を走り抜けることに心酔したメンバー達は、夏に開催するスーパーラウンドラリーに飽き足らず、市区町村ナンバーツーリングを単なるツーリングから競技へと昇華させました。

今回参加はいつもの顔なじみのメンバーで、グルッポ走りの虜というか、すでにグルッポの毒に侵された、ちょっとおかしな23名が茨城県北部にある道の駅下妻に集合。IMG_3335.jpg

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平均年齢はかなり高め、いい歳のおじさん達と小さなバイク達、原付といえど、20台にもなるとなかなか圧巻です。

今回のメンバーの中で集合地点に一番近い参加者で自宅から約30キロの距離ですが、ほとんどの参加者は倍の距離からの自走です。
既に競技の一区間分に相当する距離を走り、バイクは十分にあたたまっている事でしょう。

参加車両に厳格な規定はありません、年式も種類も市区町村ナンバーがついていれば好きな車両で参加が可能です。
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ざっと見渡してみると圧倒的にホンダのバイクが目につきますが、年式も車種も色々なバイクが集まります。
コースの半分以上はアップダウンのある山岳地帯で、平地が延々続くようなコースはほとんどなく、バイクにもそれなりのパワーが求められるため、50ccでのチャレンジはまだありません。

競技内容はいたってシンプル、規定区間を三台の先行オフィシャルが走り、その走った区間のスタートからゴールまでのタイムがオフィシャルタイムとなります。
競技者はそのオフィシャルタイムがどれくらいかを推理しながら、規定区間を走り、その区間のオフィシャルタイムに近かったものから順位がつけられます。

スピードは早くても遅くてもダメ、競技方法は単純明快ですが、オフィシャルタイムを当てるというのは、思っているほど簡単な事ではなく、非常に奥の深い競技となります。
さらに、運転スキル、コミュニケーションスキル、家族の同意などあらゆるものが要求されます。

今回はスタート地点からゴールまで5区間の競技区間が設けられ、原付ながらも熱い走りが繰り広げられました。

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タイムの計測には数年前からバーコードが導入され、集計作業などの後処理が迅速かつ正確に行えるようになりました。
3機のリーダーのセットアップを行なっています。

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ブリーフィングで競技の説明が行われ、いよいよ競技がスタートです。

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1区間目の先行オフィシャルです。
オフィシャルは、参加者全員に順番が回り、競技の数が平等になるように事前に決められています。
さてこの三台がどれくらいのペースで競技区間を走るのでしょうか??
道の駅をスタートして294号を北上
小山市で国道4号をパスして国道33号が18号に変わるまでダラダラと渋滞が続きます。
一区目は皆さん様子を見ながらの走行になります。
年二回行なわれる市区町村ラリーは、スーパーラウンドラリーより敷居も低く、気楽に走れることが大きな魅力です。
市区町村ラリーの5月は夏へ向けての肩慣らし、そして10月はスーパーで走り足りない人が参加という感じでしょうか。

県道15号にぶつかり、左折して間も無く一区目のゴールというところで、
前方を走る、生産年数が比較的新しいホンダのクロスカブがスローダウンして路肩にストップ。
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乗り手は古参のメンバーM崎さん、ベテランと最新の組み合わせが一区目目前にしてリタイアです。

ベテランのリタイアに丈夫なカブのエンジンブローも驚きですが、ご友人の方が近所にいるとのことで、わずか10分ほどでトランポの登場にはさらに驚きました。
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もはやこの光景も見慣れた光景であり、バイクの積載も手馴れたものです。

県道120号戦に入った辺りからぼちぼち峠の登りが始まりますが、前日にあった台風の影響で、若干ウエットな上に大量の落ち葉が落ちていたりして、なかなかな路面のコンディションです。
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レポーターのバイクはベスパP125、納車後近所を軽く流しただけで、走ることぐらいの確認しかできていない状態でいきなりこのコースはキツイです。

高度が上がり途中からガス欠のような症状が出始め、フケが悪くなってきました。
おそらく高度が上がってガスが濃くなってきたのでしょう、
これはプラグ交換しないとどうにもなりませんが、途中歩くような速度で走りながらも、なんとか第二チェックポイントの和洋レストラン丁田屋に到着です。
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ちなみに丁田屋までの先行オフィシャルはこの3名、今回のメンバーで様々な意味で1番が付く御三方で、この区間間違いなくSSであろうことは間違いありません。

一区チェックポイントから57キロの移動でした。
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日光市清滝丹勢町、和洋レストラン丁田屋さんにて。
昼食をすませて、午後の競技開始までしばしのひと時です。
クロスカブのリタイア以降は皆さん順調に走り続けています。

先行オフィシャルスタート後10分で競技者はスタートが可能です、非力なバイクはペース配分を予測し早めにスタートしますが、パワーのあるバイクは15分後にスタートして、オフィシャルタイムを予測します。

三区はスタートして霧降大橋を渡り大笹牧場を経由して県道23号栗山ドライブインまでの約40キロ。
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この区間は霧の発生で視界が数メートルしかなく、道路の白線を頼りに前へ進みます。
ベスパはプラグを交換後順調に走っていましたが、この視界の悪さは走るのにかなりの神経を使い疲れました。
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栗山ドライブインにて

4区、栗山ドライブインを出てからひたすら県道249を走ります。
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峠を越えておりて来たところ、湯西川がとても綺麗でした。

この時はまだ写真を撮る余裕があったのですが、
途中からまたガス欠っぽい症状が出始めました、プラグは5番のまま走っていたのですが、最初の不調とは様子が違います。
嫌な予感です、ここまで来てバイクストップは勘弁です、おそるおそる走っていたら県道249号線いくつかトンネルを超えたところ、湯西川?にかかる大きな橋の上でエンジンストップです。
よりによってこんな場所でストップするとは!!!
素晴らしい景色ではありましたが、さすがにこの時は冷静になれず一枚も写真を撮ることができませんでした。

とりあえずプラグを外して火花をチェック、
火花が出ていることを確認して一安心。
再始動も問題なし、徐々に冷静になってきてら、単なるガス欠である事に気づきました、、、、。

コックをリザーブに切り替えてその後は快調。
ガス欠って!!なんともお粗末な話です。
しかしバイクが変わると、そのバイクの性質をまだ知り尽くしていないといいましょうか、
今まで乗ってたバイクとは当然違うわけで、そもそも燃費だってそんなに悪いとは思いもしませんでしたから、
リッターあたり12、3キロ?
ガソリンの残量なんて、これっぽっちも気にしてなかったんですね。
要はそのバイクの性質を乗り手がまだ何も知らないという事です。

そうでなくても私はグルッポガソリンの上客であったりもしますが、、、、。
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そんなわけでとりあえず次のチェックポイントへたどり着きました。
チェックポイントは1986年に開業した比較的新しい上三依塩原温泉駅。
皆さんとっくに着いたようですが、さっきの橋の上でバイクが止まった時に心配して様子を見てくれたU代さんがまだ到着しないとのこと、
私よりも先にスタートしてしかも間違うような場所もなかったと思うのですが、、、。
しばらくしてU代さんから連絡が入り、チェックポイントの駅が県道から少し中に入ったところにあったため、そこを見落として通過してしまったとのことでした。

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さていよいよ最終区でありますが、一体ベスパがリザーブにしてからどれくらいの距離を走るのか想像もつかづ、
とにかくペースを落とし、途中のスタンドを見落とさないようにしながら走る事にしました。

しかし、前方を千鳥で走る旧いカブと新しい大きめの国産車とが何台か混じった不思議なグループを抜かしている間に、途中の唯一の給油ポイントを見逃し、目的地までソロツーリングが続きます。
あたりが暗くなり始め、心細くなってきました、水戸藩カブのチャレンジ1000キロを思い出します。
いつ止まるともしれない恐怖と戦いながら県民の森管理事務所の看板が見えて「良かった!もう着く!」
と思ってからが長かった。
いつ宿に到着するのだろうと諦めた頃にようやく、本日の最終目的地栃木県塩谷郡塩屋町「星降る学校クマの木」に到着しました。

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とりあえず、宿から少し先にある給油所でガソリンを満タンにしました。

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この後は一風呂浴びて、楽しい夕食
そして結果発表と続きます。
ラリーも楽しいのですが、1日が終わり結果発表の時がまた一段と面白いのです。
この面白さはなかなか伝えることができないので、記述を割愛します。

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今回の優勝はHONDA CBX125ギラギラさんでした。

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参加の皆様お疲れ様でした!

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