第37回スプリングラン

4月8日~9日にかけて、本格的なシーズン到来を告げる春の風物詩、スプリングランが開催されました。

バイクを趣味とする老若男女の交流を目的に開催されるグルッポRSスプリングランは、1泊2日の日程で開催されるイベント。

今回で37回目を迎える息の長いイベントです。新型コロナウイルスにより3年ぶりの通常開催となった今回のイベントには過去最多となる56台がエントリー初参加者も増えるなど、イベントの興隆が伺えます。

集合時刻が近づくと、バイクで自走の方、トランポで参加の方が嬉々として集まって来ました。

レポーターは昨年暮れに入手した”Motom48”で参加。入手時コルサ仕様だったものを公道走行出来るように灯火類を装備するなどして本番に臨みますが、会場に到着するなりバイクにトラブル発生。なんと前輪がパンクです、会場までの道中ガソリンを入れたついでにタイヤの空気も入れたのですが、50年近い時を経過したゴム製品がもたなかった様です。

今年も一筋縄ではいきません、話題作りは期待できそうです。

幸いパンクは修理可能な場所だったため、助けを借りてなんとか修理完了。

パンクが治った所で早速エンジンの始動を試みます。

押し掛けを手伝ってもらい会場をぐるぐるやっているうちに、不意にエンジンが爆音とともに目を覚ましました。

しかし、アイドリングが続きません。そしてあまりにも爆音過ぎてこのマフラーでの公道走行は流石に無理です。

持参したノーマルマフラーに交換すると、なんとなく走れそうな感じになったのでひとまず安心。

MotomはOHVの3速、48㏄、スペック的にはC100とほとんど変わりありません、その似たような存在から“イタリアのカブ”と喩えられるのを見聞きしますが、フレームからタンクまで赤一色のそれは、カブとは違うイタリアの趣がビンビンに伝わってきます。

今回Motomの存在を始めて知った方、見た方も多かったようで、それなりにインパクトがあったようです、多くの方に関心を持っていただきました。

会場では設置された特設ゲート前での記念撮影を行いました。

今回も素晴らしいコンディションのバイクを見る事が出来ました。

好天に恵まれ暑いくらいの陽気となったスプリングラン1日目、会場ではウエルカム珈琲を飲みながら久々の再会やバイク談義を楽しむ参加者たちを見る事が出来ました。

日が暮れる頃夕食の始まりです。夕食は4人ずつに分かれこちらも暫くぶりとなる、囲炉裏を囲んでのバーベキューとなりました。

2時間程があっという間に過ぎてしまい会場を移して2次会へ突入。

くじ引きや、売りたし買いたしの発表等が行われるなど楽しい時間はあっという間に過ぎ1日目が終了しました。

2日目

朝早くから起きだして、バイクを見学する人、ツーリングへ向けてバイクの調整を行う人、思い思いに朝食までの時間を過ごします。

私も自分のバイクが気になるので、エンジンの始動を試みました。アイドリングが安定しませんが、競技ではないので無理をせずゆっくり走ることにします。

朝食後、今回は参加者多数の為定刻を30分程はやめた8:30、年式順にバイクを並べて約40キロのツーリングが始まりました。

今回最古のバイクは1947年式のインディアンチーフ。

私は1960年式ということで、10番目の出走。

今回の為に準備した革ツナギに半キャップを被り、気分は1960年代イタリアです。

しかし!!スタートが間近に迫ったこのタイミングでエンジンがかかりません!

初爆はあるのですが、全くアイドリングしません、明らかに朝方エンジンを掛けた時と様子が違います。

押し掛けを手伝ってもらっても掛かる気配が無いので、ツーリングを断念しました、、、。

私は最後の走者を見送って、会場での留守番となりました。

1時間もしないうちに、ツーリングを終えた参加者たちが会場へ戻って来ました。

2日目も暑いくらいの陽気となったスプリングラン、戻ってくる皆さんは一様に楽しそうな表情を浮かべていました。

子から孫へとバイクが受け継がれていきます。