ラリーは終わった時から次のラリーが始まります、コース制作者は新たなコースの製作にかかり、それは6月に発表され続く7月に団結式が行われます。
この団結式の内容は参加者でコースの確認をする事を主軸とした物ですが、この場で参加者の顔合わせが行われ、そしてその参加車両を知る事になります。
果たして他の参加者はどんな走りをするのでしょうか?
団結式からラリー迄約3週間、コースを再度チェックしたり、直前に行われるラウンドツーリングでマシンの最終チェックを行ったりと、ラリーへの緊張感はどんどん膨らんで行きます。
ラリーを間近に迎えたこの準備期間が、最も楽しかったりします。
さてちょっと一年前を思い出してみましょう。
ラリーが終わった時の自分の結果はどうだったか?それをふまえて来年にどんな目標をもったのか?
そんな事を考えながら7月最後のラウンドが終わるとあともう一週間も有りません。
いつのまにやらスタート前日で、一年はあっという間だと感じます。
辺りは闇に包まれまだ街が活動を始める前の時間、道の駅喜連川、朝4時。
静寂を破って17台のバイクが集まりました。
排気量も年式も、バイクのメーカーも色々、とりわけドカティの単気筒が多くバイクの平均年齢が高いのはこのクラブの特色です。
タフな行程です、3泊4日でひたすら下道を走り続け約1500キロ、天気も気温も色々変わり数メートル先に何が起きるかわかりません、それでも貴重なバイクで惜しげも無く参加するこの人達は、本当にバイクの遊び方を知っている人達でしょう。
排気量に制限が無いことから当然走りの内容に差が出ます、それはレギュレーションによってある程度の均衡が保たれていますが、このレギュレーションも毎年見直しが行われ進化を続けています。
レースではないので速さを競う訳では有りませんが、全体のコースをざっと見てみても、そのほとんどを占める山岳地帯を走破するにはそれなりのパワーが必要になります。
一般的には年式が新しく排気量の大きいバイクが有利になると思われるかもしれませんが、そうとも言えないのがこのラリーの面白い所で、遊びとはいえ真剣勝負で挑むからこそ一度参加すると病みつきになる魅力が有ります。
またコース制作者が作るルートも素晴らしく、日常を離れたエキサイティングな時間を過ごす事ができます。
4時45分に先行オフィシャルがスタートして競技が始まります。
それ迄時刻の設定、さらに競技に関する注意事項がミーティングで行われます。
出発前にナビの設定を再チェック、設定間違うとナビにとんでもない所に誘導されてしまう方も、、、。
車載カメラの進化も目覚ましく、ナビ以外にカメラを搭載するU代さん。
1日目1区の先行オフィシャル、イエローデスモとN藤さん。
フランス仕様の239デスモは今回のラリーの為に調達??
もう一台のオフィシャルもイエローデスモ、こちらはフロントがディスクブレーキの後期型。
このクラブに参加しているともはや見慣れたバイクでは有りますが、2台とも既に生産されて40年。
先行オフィシャルがスタートしていよいよ今年も熱い戦いが始まります。
初めての外車で参加の旅がらSさん。
参加バイクはアエルマッキ、調整にはしっかり時間をかけてこられた様です。
250ccの単気筒、果たしてどんな走りをするのでしょうか?
旅ガラスさんの印象はとにかくタフな人で、どんなバイクでもすぐさま身体の一部にしてしまう人。
それだけバイクに対する愛情が深いのでしょうか。
走りの方は直感で走るといいましょうか、さらに本人は勘ナビだなんていいますが、そのナビが恐ろしく精度が高いのです。
アエルマッキは65年製?
旅ガラスさんといえども流石に手こずるのでは?と思っていたのですが、、、、。
オフィシャルスタート後10分経過から競技者はスタートが可能で、順番関係なく自由にスタート出来ます。
前方から夜明けの日の光が射してきます、ひんやりとした空気を受けながら走るこの感じは初日にしか味わえない物で、この中からスタートしないといまいちラリーが始まった気がしません。
辺りの状況が色々変化します、それを楽しみながらほとんど交通量が無い県道をゆっくり目のペースで走ります。
初日1区目はスローペースでというのが大方の競技者の読みで有りますが、果たして先行オフィシャルはどれくらいのペースで走ったのでしょうか??
2区目にて、SLで参加のS藤さんのバイクはリアに予備タンクとしてゴリラのタンクを積んでいますが、どうやらこのタンクに漏れが発生。
接着剤で応急処置を行います。
隣のCBもオイルクーラーのオイルラインからオイル漏れが発生。
U代さんが修理してくれました。
初参加のSi藤さんとドカティマッハ1
Si藤さんは先の市区町村ラリーにも参加されましたが、そのラリーで区間賞が取れず悔しい思いをされています。
いかに丈夫なドカティシングルといえ、初参加でしかもナローは凄いなぁと思いました。
こちらも65年式?
このマフラー見かけに寄らず良い音するんですね?。
初日の移動区間が長いため全部で7区間の競技が行われました。
日が昇ると気温がジリジリと上がり強烈な日差しが降り注ぎます。
ポイントはコンビニエンスストア等、飲料水が容易に入手出来る場所が多いです。
僅かな日陰で休憩するヨネシンさんは2年ぶりの参加。
午前中最終区4区の先行オフィシャルは60年代イタリアンコンビです。
この2台が一体どれくらいのペースで走るのでしょうか?
午前中の競技を終えてお楽しみの昼食です。
スタートから約270キロ移動、山形県上山市の丹野こんにゃくにて
初めて食べたこんにゃく料理、一見焼き鳥の様なこれも、こんにゃくなんですね?良く出来てます。
少し休んで午後の競技が始まります。
向こうが赤ならこっちは青で、4区とは対照的な最新式バイクの先行オフィシャルです。
今年は青いバイクの参加が多かった様に思います。
前回迄BMWR50で参加されていた一文字さん。
今年はYAMAHA GX250で参加、バイクが変わっても峠での走りは変わりません。
1日目最終区
途中に広域農道を通行する、やや難解なコースとなりました。
途中ゲリラ豪雨にもあたり、雨具を着ようかどうしようか?悩んで着て走り出すとすぐ雨がやむなんて事が良く有りますが、ゴールも間もなくという所で3台のバイクが止まっています。
どうやら青いバイクのI高氏がなにやら”見てはいけないもの”を見たとの事で時間の調整を行っている模様。
見てはいけないもの或は幻は、どうやら先行オフィシャルの様です。
オフィシャルの到着を予想して最スタートです。
果たしてこの時間調整、うまくいくのでしょうか???
一日の競技が終了です。
朝4時から長い一日でした。
こちらのバイクはこれから休む間もなくリアタイヤの交換です。
コメント