出来る限りのコロナ対策を講じ、2021年も恒例となる市区町村ナンバーツーリングが行われました。
毎度おなじみの市区町村ナンバーツーリングは、市区町村ナンバー付き車両が参加条件となり、ただ走るだけではなく、その道程を何区間かに分けてラリーを行うというもの。
プライベートなイベントとしては恐らく国内で唯一続くイベントに、コロナ自粛への反動もあってか、過去最高の33名が参加しました。
今回のコースは、千葉県の山間部を主体として走る、6区間。
スタートからゴールまでの距離は約140キロで、日帰りでの開催となりました。
参加締め切り後、参加者には6区間のルートが配られ、
それぞれコースの予習をしながらイベント当日を迎えます。
レポーターは現状唯一普通に走るバイク80年式、ラージベスパで参加。
このベスパでの本格的な参加は今回で2回目となりますが、2年前に入手してから手入れした部分は劣化したゴム類、ブレーキシューの交換、各部注油と配線をちょこっといじったのみ。
現状で気になる点は、2,3速のギア抜けと、フロントのブレーキの効きが甘い、ステアリングに若干ガタがある、とちょっと普通に危ないレベルなのですが、作業場兼書斎には整備中のスモールが陣取っており、結局そのままでの参加となりました。
イベントもしばらくぶりなので、何かいつもと違うアピールをしたいというつまらない欲求にかられ、入手したヘッドライトガラスをイエローに塗ったり、ぼちぼち必要ないと思われる風防をわざわざ持参して、夜な夜なクラブハウスに向けて出発。日付が変わるころ到着するも、千葉方面はしとしとと雨が降っていました。
トランポからベスパを降ろしクラブハウスの作業場へと移動します。
早速イエローに塗ったヘッドライトガラスに取り替えようと思ったら、なんと、付きません!
色々やってみるけど、全然付かない。
これは想定外でしたが、よく考えるとベスパでは、結構な確率でこういう目に遭ってます。
結局元のヘッドライトに戻したり、そんなことやっていると既に時刻は3時をまわり、寝不足は危険なので寝ることにしました。
寒さで目が覚めるとまだ7時、結局3時間ほどしか寝てませんが、久々のイベントで異様に頭が冴えてます。
それからしばらくして集合時間に十分余裕があるにも関わらず、続々と参加者がやってきました。
続々とやってきます、皆さん一様に嬉しそうです。
明け方には雨はあがり、予報通りのツーリング日和となりました!
スタート地点となるクラブハウスは4月に行われたスプリングランと同じくらいの賑わいとなり、スタートまでの暫しの仲間との久々の再会やバイク談義を楽しみました。
今回は原付バイクの集まりですが、毎回色々なバイクを見る事が出来ます。
栃木方面からの参加者は既にひとツーリング終え、お疲れ様の様子です、ツーリング終わってからも、帰宅までのツーリングが待っていますが、、、、。
参加者が揃ったところで、事務局よりラリーの説明が行われます。
今回の参加賞は黒のサコッシュです。
オレンジ色は別注品。
ツーリングスタートは午前9時、あらかじめ決められた先行オフィシャルがスタート待機の様子。
今回は参加者多数ということで先行オフィシャルは4台に設定されました。
パワーも年式も、まるで違う4台、4台のうち2台の走行タイムがオフィシャルタイムとして記録され、競技者はその時間に如何に寄せていくか?というのがルールです。
単純明快なルールですが、奥が深く、非常に難しい、パワーがあって早く走っても勝つことができす、天候その他色々な要素が絡んでくることにより、毎回毎回何かが違います、思うようにいかない、そういう面白さがラリーの魅力となっています。
先行オフィシャルスタート後、競技者は10分後からスタートが可能、15分後には全員がスタートしてその後にリアオフィシャルとトランポが続きます。
待ちかねた様にほとんどの参加者は10分後にスタートしていきました!!
1区∼2区はクラブハウスを出発して南下、約40キロの道程は今回のツーリングでは一番の長丁場となりました。
久々のツーリング、今日は何が起きるかな~とワクワクしながらレポーターもスタートします。
ところが!!意気揚々とスタートしたのもつかの間!!
わずか5分程走ったところで、走行中にエンジンがストール。
ガス欠っぽいストールのしかただったのですが、スタート前にガソリンは満タンにしたばかり、、、。
路肩に止めてコックを確認、キックを踏んでも一向にエンジンかかる気配がありません、、、。
電装系が逝ってしまったのか?恐る恐るプラグを確認すると火花が出るのでひとまず安心、時間がかかりそうなのでトランポに積んで先へ進むことにします。
流石にがっくりきましたが、とりあえず諦めず先へ進みます。
今回運転するトランポは、昨年グルッポが導入した軽トラで地元開催のイベントでは大活躍。
レポーターはこのクルマを初めて運転するのですが、久々のMT、最初ぎくしゃくしていきなりコーナーに突っ込みそうになりましたが、慣れるとやっぱりMT車は面白いですね~。
運転に慣れたところでさてこの後どうしようかと、とりあえずホームセンター見つけたので新しいプラグを購入しようと立ち寄ると、、、。
プラグ置いてない!!!
ばかでかいカインズで大きく時間をロスしました。
この日は1区目で私のベスパがトラブル、さらに次の2区目で?3台が行方不明になりポイントに到着しないなど、色々あったようです、まぁ毎回何かが起きて、それが面白かったりするのですが。
結局ホームセンターで時間を取られ、2区のポイントに到着したときは既に皆さん出発した後、休まず次のポイントへ向かいます。。
2区~3区は大多喜方面へ向けて約34キロの移動。
休日で車はそこそこいますが、県道82号となかなかいい道が続きます、バイクで走りたかったですが、MTの運転に夢中になりいつのまにか憂鬱な気分は消えていました。
海がちらちら視界に入る辺りでようやく仲間の走る姿を目にし、なんだかホッとすると間もなく第2チェックポイントに到着です。
2区チェックポイントは千葉県勝浦市官軍塚駐車場。
高台からの眺めが素敵です。
さて、私がトランポを運転する姿はイベントの風物詩となって久しく、
ポイントに到着し、皆さんから様々な賛辞を受けると、まずはエンジンストールの原因を探ります。
とりあえず火花は出ていたのでプラグに問題ありと仮定。
途中で新品のプラグが入手できなかったことが悔やまれますが、S藤さんがプラグを譲ってくださり、交換するとあっけなくエンジンは掛かりました。
M崎さんがキャブをちょこっといじると、さらに調子が良くなり、
結果から先に言うとその後愚図ることもなく完走し、ちゃっかり3区か4区で区間賞も取るわけなんですが、後日このトラブルの原因が、プラグコードの劣化であったことがわかりました。
皆様、お騒がせしました、、、。
トランポからバイクを降ろしてようやく3区から競技に参加です!
3区∼4区は競技区間内に45分の昼食タイムを挟みます、この区間はどのタイミングで昼食の時間を取るかが重要です。
海の近くなので地場産の海鮮料理でもと思ったのですが、結局スタートしてしばらく走った先のコンビニで軽めに済ませ、45分の時間調整。
ゴール手前で、もう10年近く前に初めて参加したシングルドカティツーリングの時に来た「かくい」という店を見つけ、あ~!!!ここだったのか~と悔やんでも後の祭り、ツーリング前どこで昼食を取るか、下調べは大切です。
区間距離が短いので、海に出た所で写真撮ったり、ペースを落として走ります。
海は良いですね、今年もだんだん夏が近づいてます!!
3区チェックポイントに到着です。
いや~いい天気です、最高のツーリング日和!
4区の先行オフィシャルがスタートし競技も後半へ突入です。
この時点で3台が行方不明、1台がリタイア、2台はコースを大幅に逸れ、何故か市川辺りを走行中との事。
その他は特にアクシデントもなく競技は順調に進みました。
4区∼5区33キロ
早めにスタートして途中で皆さんの走行写真を撮影。
良いカメラ買わないとな~、、と毎回思う。
皆さん楽しんでおられます!!
4区チェックポイントにて
遠く市川から戻ってきたようです!お疲れさまでした!
今回最も珍しいバイクがこちら、SUZUKI TC120 60年代の後半のバイクでしょうか?
ウルフと共通のフレーム、輸出仕様だったようです。
(オーナーのS藤さん、プラグありがとうございました!!)
フロントフェンダーに特徴があります、さらにこのフロントライト!
何とも潔い?造りですね!!
元気よく走っておりましたが、5区スタート時にカブってしまったようで押し掛けでエンジンスタートです!
5区∼6区27キロ
5区チェックポイントは大渋滞でした。
皆さんだいたい同じペースで走った様子です。
さて結果は???
競技も残すところ最後の一区間となりました。
最終区6区はクラブハウスまでの25キロ。
この区間、レポーターは先行オフィシャルとなり、U代さんのベスパとwベスパでのオフィシャルとなりました。
歌さんのベスパはヤレて所々朽ちていたものを苦労してレストア、公道復帰が1年前ですが、漸く一緒に走ることが出来ました。
エンジンもオーバーホールされて完調の様です。
皆さん無事に競技を終えて、楽しい一日もあっという間に終了です。
クラブハウスでデータ集計後、結果発表が行われました。
久々に参加されたK田さんが3位、2位と優勝は常勝のお二方!
流石です!
3位
準優勝
優勝
参加の皆様お疲れさまでした!
コース設定、参加賞準備など、幹事の皆様、ありがとうございました。
次回は秋頃にコロナの状況を見ながら、2泊3日で予定しております!
皆様の挑戦をお待ちしております!