8月2、3、4の日程でスーパーラウンドラリーが行われた。
グルッポの数あるイベントの中で最もエキサイティングなこのイベントも26回目を迎え、今年は過去のレギュレーションの見直し、といっても事実上レギュレーションが廃止となり、その分競技で獲得したポイントに参加するバイクの年式や足回りの構造、排気量等から発生するポイントの増減を加味するシステムとなった。
日程も2泊3日に短縮され、さらに初日の宿を中心としたコース構成という事で、昨年よりも敷居を低く、言い換えれば誰でも参加しやすいラリーとなった。
8月2日、金曜日午前8時、道の駅さかいに集合。
昨年まではまだ日が昇らない暗い時間の集合だったので、いつもより緊張感の少ないのんびりムードが漂う。
栃木方面からの参加者は途中雨にあたり、スタート前から既に雨具を装着という状態、実際さかいからは栃木方面に戻るコースとなる為、雨具を着ていくかどうか悩むところ。
この週末、天気予報は決して良くはないが雨が続くという予報でもなかった様に思う、しかし元来天気予報はあてにならないものだし、ここ数年の突発的な豪雨にこの後何度か遭遇する事になる。
参加者は15名であったが、1名風邪でダウンして14名でのスタートとなった。
今年から変更になったのはレギュレーションだけでなくスタート方式も変更になり、先行オフィシャルスタート後15分後のスタートを、10分後から可能とした。
昨年優勝した旅ガラスさんのCB750、今年は初日一区目からトランポ当番。
さかいから約40キロ茨城県桜川市 第Ⅰチェックポイントにて。
リアオフィシャルの歌さんのドカがキックペダル脱落のトラブル。
幸い部品の紛失は免れたが、思いもよらないトラブルが突然起きる。
良いペースで走ってきたので時間調整の為途中で給油。
時間調整が良い結果を招くかどうか?それは全く予測出来ない。
第3チェックポイントは県道27号線の先で通行止め区間がありコース変更により、競技を行わずそのまま昼食場所へ直行となった。
昼食場所までのルート確認。
フリー区間の為、通行止め区間を迂回して本来の競技コースを走った参加者もいて、実際クルマの往来も少なくとても良い道だったとの事で、そっちへ進路をとらなかった事を後悔した。
ラリー中の楽しみの一つ、昼食は栃木県那須町の丁子屋にて。
店構えがなんとも雰囲気があってよろしく、店内も年代を感じさせる。
高価になってしまった鰻に舌鼓をうち、午前中の疲れが癒されるときである。
結局4区を2分割とし午後の競技が再開。
3区チェックポイントにて
午前中と午後のトランポ当番が交代。満面の笑み、走る時が待ち遠しい。
4区先行オフィシャル歌さんと一文字さんがスタート。
オフィシャルスタート後ぼちぼち空模様が怪しくなり、カッパを着てスタートするか、途中で着るかの判断が迫られる事となる。
極力雨具は身に着けたくないものでそのままスタートするものの、途中で結局雨となり、雨具を身につける事となる。
雨具を着ると途端に凄まじい雨になった。
雨は嫌なものであるがこんな天気の中を走るのもラリーの醍醐味だったりする。
コース確認中のシルバーラインさん
シルバー「ここ真っすぐあがっていけばいいんですよね?」
ジョージア「うん?多分そうだよ、、、。」
12年ぶりにラリーに帰ってきたK嶋さんと最後のSR。
初日1区でN藤さんとオフィシャルを走っただけで、12年前の感覚が一気に蘇り、グルッポ走りに切り替わりました!
スタートまで暫しの待機。
画像は先行オフィシャルがスタートした直後であるが、ミスコースをとらえた画像でもある、しかしスタートを見送ったどの競技者もそれがミスコースだと気づかず後を追う事になる。
10分後にスタートした競技者は前方から猛然と引き返してくる先行オフィシャルを見て何が起きたか戸惑ったに違いない。
まだスタートしていない競技者達は戻ってくる先行オフィシャルと、後に続く競技者を見てオフィシャルがミスコースした事を知る訳だが、果たしてこの区間競技が成立するのかどうか?
競技が成立する場合はそれなりに時間調整が必要になりそうだが、、、。
画像は5区の競技区間中に時間調整をする競技者。
他の競技者がどの辺りを走っているか情報交換、しかし誰が前を走っていたか、誰が後を走っていたかわからず、情報が錯綜してやや混乱状態。
5区チェックポイントにて
オフィシャルのタイムチェックが有り、競技が成立したようである。
後で聞いた話であるが、ミスコースに気づいたオフィシャルはただちに元来た道を引き返し、途中で唖然とする競技者を横目にとにかく正規ルートに戻る事に必死だった、途中までI高氏の猛追にあったそうであるが、なんとか振り切って競技を成立させたとのこと。
本日最終区
先行オフィシャルの2人を見て誰もがこの区間はSSに間違いないだろうと、思った。
先行はジョージアさんとI高氏。
スタート合図と共にもの凄い勢いで走っていく姿はSSとの思い込みに拍車をかけた。
競技者はほぼ10分後にスタートし、結構なペースでチェックポイントを目指した。
118号線を北上し南若松で県道64号線右折、この辺りから先頭集団の5台は全てシングルドカ、まるでシングルドカツーリング状態!!
先頭集団は121号に入ってどこかでミスコース、国道459を越えてチェックポイントが無い事に気づき、急いで来た道を引き返す。
到着する競技者達をみてニヤニヤする先行オフィシャルの2人。
結局この最終区、追い越しをほとんどすることもなくのんびり走ったとのこと、SSだと思い込んでハイペースで滑り込んで来たバイクはほぼマイナスポイントが付く結果となった。
先頭シングルドカ集団はミスコースが幸いしマイナスは逃れる事になったが、ラリーはだまし合い!
オフィシャルの策にほとんどの競技者がはまってしまった!!
何が起きるかわからない、予測が難しいのがラリーの面白いところ。
走り終えて得た情報からキャブセッティングを変更するジョージアさん。
こちらはいまいち吹けの悪い歌さんのドカティの原因を調べているところ。
電装をうたがって、ポイントギャップ調整、コンデンサーの交換をしてみるも、チョークワイヤーの取り回しに異常がある事が判明。
ワイヤーの取り回しを変えると、今までの不調が嘘みたいだ!と絶好調になったバイクに喜ぶ歌さんであった。
その2へ続く
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