いつガソリンを入れたらいいか? などは予め計画している競技者も多いのですが、ずぼらな私はラリー中この様にルート変更、区間変更があるのでその時勝負です。今回の様にルートが通行止めだったらどうするか? それは結団式の時に渡されたルートから離れてはいけない、と言う原則(?)に従いそこで停止、時間を記録してフロントオフィシャルは競技者を待ちます。
競技者はフロントオフィシャルが出発後10分からスタートする事が可能です(その年によってルールが変わりますが)。 ただ計算上は15分の時間差で計算するので5分早く出れば、5分間分はやい速度で走るのと同じ意味になります。例えばこの区間でガソリンを入れようとした私は、(フロントと同じ速度で走れるから5分早く出発してガソリン補給分の5分を吸収すれば1位じゃん!?) と予想して5分早くスタートしました。 ところがこの区間、通行止めで私はガソリンを入れる前に競技終了、時間を記録、、、となった「単に5分も早く着いてしまった。」のです。(15分以上早い到着はポイントになりません。)
2022年のスーパーラウンドツーリングはどうなるか分かりませんが、キャップ制時は結団式の時に申請、全ての区間を予めマイナス5分もしくはプラス5分計算でセットしてもらい(いつも早く着く人はプラス5分申請しておけば全部の区間でいい感じになるかも?)この様な場合も助かる、、、時もある。 この辺のレギュレーションが固まったり千鳥で走らない理由になるんじゃないかと思います。 たとえ一緒に走っていてもタイム計測上は違う時間軸なので早い遅いの意味が違います。「ここは一番遅いタイムが区間賞かな~?」などと考えながら走っていても、もし違ったら怖いから最後尾から2,3番目ねらいで、などと根拠のない想像の上に予想を立てるのでグラグラです。なので必然と1人であれこれ考えて走る事になってしまう訳です。
スタート時は当然みんな横ならび、2日目のポイント差もわずかなもの、3日目になるとだんだん優勝候補が誰か絞られてきます。日々の区間賞には影響しないのですが最後の最後、だれが優勝か?になると車両のペナルティポイントが俄然フォーカスされます。
車両ペナルティポイント(毎年少し変わる)とは、基準車両1960年代、空冷シングル、ドラムブレーキの250㏄。これから外れるとマイナスポイントになります。 例えばBMWR27は基準車両なのでプラスマイナス0ポイント。CB125Rだと、水冷、前ディスク、後ディスク、インジェクション、スターター、年式でマイナス6。排気量が少ないのでプラス2(50㏄辺り1ポイント)なのでトータルマイナス4ポイント。 これにナビを使うとマイナス1ポイント、競技者が高年式ならプラスポイント、などなど完走ねらいなら信頼性のある新しいバイクですが、勝ちに行くとなると基準車両で。 となる訳です。(( 新車で「空冷キャブ単250ドラム」発売されないかな~
走行中、他の競技車両が止まっている時があります。コース上でリアを走るトランポに抜かれていなければレスキューされる事になるのですが競技者としては何とかして走らせたい気持ちになります。プラグを変えたり、ポイントをいじったり、ゆすったり、祈ったり。 それでもダメならトランポに積み込まれます。動かない車両の競技者がのるトランポはなんとも物悲しくこれもスーパーラウンドツーリングの定番1コマです。
今日の最終ポイントは七時雨山荘、入り口の砂利道で何台も転んでいる人が出る有名ポイント。3日目の競技もこれで終わることになります、通行止めによる区間変更や車両故障など誰が区間賞を取っているのか予想がつきません。
ここまでの結果発表では、ベスパがこのまま逃げ切り優勝の可能性が高くなってきました。ベスパは車両ペナルティも少ないしリタイヤがなければ初優勝かも。
また今回「まだ1枚も取れてないらしい人がいるらしいよ」「えーマジ??」と区間賞をとれた人同士でヒソヒソ話。
スーパーラウンドツーリングもあと一日を残すばかりなので、ちょっと寂しい感じが漂ってくるのもこの辺りからです。