2022 第35回スーパーラウンドラリー

2022年8月、今年35回目を迎えるスーパーラウンドラリーが開催され、20名がラリーに参加しました

恒例となるイベントに私は昨年とは違うベスパで参加。

エンジン載せ替え等ラリーの為に強化を行ったベスパは、私にとって最初のベスパであり思い入れのある1台、日帰りツーリングには何度か参加しているが、まとまった距離を走るのはこれがはじめてとなる。

昨年の優勝に続くべく気合を入れて準備万端。

8月ラリー前日、スタートポイントへ向けて午後10時に出発。道中予報通り激しい雷雨に遭遇したが、電装一式を新品に交換した我が相棒は、激しい雷雨もなんのその、頼もしい走りをみせた。

日付が変わってラリー初日の午前4時、スタート地点道の駅喜連川の様子。

すっかり雨は上がり、じわじわと気温が上昇してくる。

まだ夜が明けきらないうちの集合はスーパーの風物詩のひとつ。

久々の仲間の再会や今回が初めましてという方もいたりして、この時間は緊張していつも落ち着かない。

2021年が終わって1年、待つと長いのだが、始まるとあっという間に終わってしまうラリー、さて今回はどんな風に走ろうか?あれこれイメージする。

参加者が揃うと、恒例のジョージアさんの挨拶に始まり競技の説明、そして拍手と共にいよいよラリーが始まる。

午前4時45分にフロントオフィシャルがスタート。

フロントオフィシャルは今回ラリー初挑戦となる、トールさんが操るTZYとAさんのイエローデスモだ。排気量も性格も異なるバイク、この区間をどんなペースで走るのだろうか??

オフィシャルスタートから15分後の午前5時、私はリアオフィシャルと共にゆっくり目のスタートをきった。

徐々に辺りが明るくなる、朝日を浴びながら決められたルートをポイントに向けて進んでいく。

走り始めて間もなく、なんだか想像していたほど走らない、もうちょっと頼もしい走りだった様な気がするのだが、、、。

特に登りがひどい、こんなにも登らないか?というくらい登らない。

バイクが壊れてしまえばそこまでなので、ペースを抑えて1区を走り終えた。

スタートから約64㎞、1区チェックポイントにて。

ここで各自朝飯となるが、色々気になって朝食どころではない。

とりあえず、昨年とは違いノートラブルで1区に着いたが、このベスパでは本隊に着いていくのがやっとだ、これはしんどい。

私はたいしてスピードは出さないのだが、それなりに心地良いスピードというのはあって、このベスパはそれにすら到達しない、これは面白くない。

さらにもう一つの懸念が、今年はオフィシャルが3台から2台になったことだ、このペースでは一緒に走るオフィシャルはなんとも気の毒だ。

どうしようかと悩んだが、ラリーは何が起こるかわからない、このままベスパを壊さないで完走を目標に走ることにした。

2区先行オフィシャルがスタート、

2台のBMW 歌代さんと今回初参加のスプリングさん。

2区の道中、単独事故が発生。

どちらもライダーに怪我はなかったが、TZRがフロントにそこそこのダメージを受けて走行不能になる。

この後トールさんはダメージを受けたパーツを探し求めてバイク屋さんを転々とすることに。

2区は足尾から122号をひたすら南下、前橋市内までの約71㎞

そして3区は先行オフィシャルで、てっちゃんと走行。

てっちゃんのバイクは昨年に続き最終モデルのCB125 をカスタムしたもの。元のバイクの面影は全くない、そして調子も良さそうだ。

約2000キロを走るラリー、どんなバイクが良いのだろうか?

好みや、走る人の年齢などによってもその選択は変わってくるのだが、

「125以下だと少々きつい、400を超えてくると楽すぎる」まぁ参加してみると大体こんな意見に落ち着くようで、参加者の多くは250㏄をセレクトする。

それが必要にして十分、この長いツーリングを楽しむには長土良いのである。

さて、3区は前橋から市内を抜け県道10号から254号下仁田街道へ、途中で長野県へ入るルートは約71㎞、なんとか走り切ってオフィシャルの役目を終えた。

オフィシャルスタート後15分きっちりにスタートする作戦でいたが、ベスパがこれほど走らないとは思っていなかったので作戦変更。

壊れない程度になるべくハイペースで走る様にしたのだが、後々この作戦変更が肉体的にも精神的にも負担になってくるのだった。

そして私のベスパはこの後の4区で止まることになる。

佐久市内を出発、途中国道299号メルヘン街道に入るルートだが、国道299号に入ると峠まで延々登りが続く。

登りが続くとスピードがどんどん落ちていくので、3速、2速、1速とギアチェンジ、1速2速はアクセル全開である。

頻繁なギアチェンジもむなしく、歩くのと変わらないスピードになって、ついにエンジンが止まった。

ベスパのエンジンうなりっぱなし、焼きつかせてしまったか?

とりあえず路肩に停めて火花を確認、プラグ交換でエンジンは掛かるが、すぐにエンスト。

もはやここまでと、トランポにバイクを積載する事にした。

麦草峠を越えるルートは今回最も標高が高い2000m程、キャブのセッティングが薄かったのだろうか、、、。

午前中の4区間が終了し、場所は長野県諏訪市。

ここで昼食。

昼食後急いでバイクを降ろしてエンジンを掛けて見た。

エンジンは何事もなかったように始動しアイドリングも安定しているので午後から競技に復活。

5区62㎞を走り終えて、次の6区でこの日2回目のフロントオフィシャル

そしてこのオフィシャルで痛恨のミスコース、、、。

国道361号をひたすら走るだけのルートを、トンネル抜けた先、木曽大橋の信号を右折せず19号に直進、そのまま2kmほど走ってしまい、気づいた時にはすでに遅し、、、。

競技者に追い抜かれ、痛恨のペナルティとなった。

抜かれた場所で競技は終了なので、とりあえずポイントまで走るのだが、この区間でまたもやバイクがストップ。

競技者に追いつかれた上にバイクが止まるというダブルパンチ。

部品を入手して戻ったトールさんと合流し、またもやトランポへ収容となった。

結局そのまま7区をスルーして宿へと直行、私の1日目は終了した。

7区は63㎞

宿についてバイクを調べてわかったことだが、バイクが止まった原因は単なるガス欠だった、、、。

走りに集中しすぎて燃費を気にする余裕がなかったのである。

確かにこの日はサブタンクに交換したぐらいで1度も給油していないのだ、、、。

確かに峠でのあの感じはガス欠っぽいなと、、しかし焼き付くのが不安だったので、今後の峠対策に一応メインジェットを大きなものに交換した。

初日の移動距離約455km

1日目を終えての結果は1位から3位までをドカティ勢が独占、

しかも上位の3名は実際の走行時間より5分遅い調整をするオプションを設定しており、これがバッチリとハマった形となった。

私の方はオフィシャルでのペナルティでマイナス5ポイント、さらに3区間を走れなかったのでポイントが獲得できなかったが、2区と5区の2区間で区間賞を獲得、まだ優勝圏内の6位だった。

区間賞2区間獲得は大きかったが、ミスコースによるペナルティと未走行区間0ポイントがこの後大きく足を引っ張ることになる。

翌日は大雨になる予報が出ており、戦いがさらに厳しくなることが予想されたが、悪天候で全体にペースも落ちるだろうから、これはチャンスかも?と思えた。

2日目につづく